「こんな残虐なことは人間のすることではありません。犯人には、できるだけ厳重な処分を与えてください」
2024年4月に北海道旭川市で当時17歳の女子高生が命を奪われた事件で、法廷に読み上げられた父親の供述調書の言葉です。
その言葉の中にあった「4人の犯人」という表現。
主犯の内田梨瑚(うちだりこ)被告と共犯の小西優花(こにしゆうか)受刑者はよく知られていますが、
「他にも事件に関与した人物がいるの?」
「内田被告と共犯者を含めて関与したのは全員で何人?」
「男も加わっていたの?」
という疑問を持った方は多いのではないでしょうか。
この記事では、警察・検察・家庭裁判所の公式発表と各報道機関が確認した情報のみをもとに、この事件に関わった4人の全容について、できるだけわかりやすく整理してまとめていきます。
旭川事件(2024年)の犯人は合計4人
公式情報をもとに整理すると、逮捕・家裁送致されたのは合計4人です。
| 呼称 | 事件当時の年齢・性別 | 主な容疑 | その後の処分 |
|---|---|---|---|
| 内田梨瑚 | 21歳・女 | 殺人・監禁・不同意わいせつ致死・恐喝 | 裁判員裁判中(判決6/22予定) |
| 小西優花 | 19歳・女 | 殺人・監禁・不同意わいせつ致死・恐喝 | 懲役23年確定(2025年3月) |
| 16歳の少年(男) | 16歳・男 | 恐喝・監禁 | 少年院送致 |
| 16歳の少女(女) | 16歳・女 | 恐喝・監禁 | 保護観察処分 |
「男も関与していたの?」という疑問への答えは、はいです。
16歳の少年(男)が恐喝・監禁の容疑で逮捕・少年院送致されています。
以下、4人それぞれの関与と処分を詳しく見ていきます。
旭川事件(2024年)4人の関与と処分を詳しく解説
内田梨瑚(21歳・女)——主犯格、裁判員裁判で争い中
事件の主犯格です。発端は、被害者の村山月さんが内田被告のSNS画像を無断転載したことでした。
これに激怒した内田被告は電子マネー10万円を要求。
その後、4人グループで村山さんを車に乗せ、留萌から旭川まで約60キロを移動する過程で複数回の暴行を加えました。
最終的に旭川市郊外の神居大橋(神居古潭)まで連行し、全裸にしたうえで橋の欄干に座らせ「落ちろ」「死ねや」と怒鳴り続け、川に転落させて死亡させたとされています。
2026年5月25日に始まった裁判員裁判で、内田被告は「殺意はなかった」「橋から落下させていない」と殺人と不同意わいせつ致死の2罪について否認しています。判決は2026年6月22日に言い渡される予定です。
小西優花(19歳・女)——「舎弟」と呼ばれた共犯、懲役23年確定
内田被告から「舎弟」と呼ばれ、主従関係にあった共犯者です。
事件当時は19歳で、改正少年法により「特定少年」に該当したため、2024年8月に旭川地検が起訴と同時に実名を公表しました。これは北海道初の特定少年実名公表となりました。
2025年3月7日の裁判員裁判(旭川地裁)で懲役23年の実刑判決を言い渡されました。
裁判長は「犯行態様は残酷で極めて悪質。一連の犯行に主体的に関与した」と述べ、弁護側も控訴せず刑が確定しています。
内田梨瑚被告の裁判では証人として出廷し、「梨瑚さんが被害者の肩甲骨を両手で押した」と証言。
内田被告の「自分は押していない」という主張と真っ向から対立しており、裁判の最大の争点になっています。
16歳の少年(男)——少年院送致、法廷でも証言
事件当日、内田被告らと行動をともにした当時16歳の少年です。
留萌市の道の駅から旭川市内のコンビニまで同行し、橋の上にいた内田被告らとスマートフォンのビデオ通話でつながっていたことが報道されています。
2026年5月27日の内田梨瑚被告の裁判員裁判では証人として出廷し、「暴行を見ていて苦しかった。よく思わなかった」と証言しました。
逮捕容疑は恐喝・監禁で、旭川家庭裁判所は少年審判で「本件犯行において少年が果たした役割は大きく、その犯情は極めて重い」として少年院送致(初等・中等第1種)を決定しています。
16歳の少女(女)——事件の”きっかけ”をつくった存在、保護観察処分
4人目が、当時16歳の少女です。
この少女は、被害者が内田被告のSNS画像を無断転載していることを内田被告に知らせ、その後の監禁にも加わったとされています。
内田梨瑚被告の裁判員裁判(2026年5月28日)に証人として出廷し、「(内田被告を)止めたらまた怒ると思った」と証言しました。
旭川家庭裁判所は16歳の少年とは別に、この少女については保護観察処分を決定しています。保護観察は少年院送致より軽い処分で、社会の中で生活しながら更生を促す形です。
旭川事件(2024年)「男も関与していたのか」への答え
「犯人に男はいたの?」という疑問に、改めてはっきり答えます。
はい、16歳の少年(男性)が1人関与し、少年院送致の処分を受けています。
ただし、この少年の逮捕容疑は「恐喝・監禁」であり、橋の上での殺害場面に直接立ち会っていたとは断定されていません。
橋の現場で行動したのは内田被告と小西受刑者(当時19歳の女)の2人。少年はビデオ通話でつながっていたという形での関与が報じられています。
「5人目はいないのか?」——現時点で確認できること
ネット上では「他にも関与者がいたのではないか」という声も見られます。
現時点で北海道警察・旭川地検が公式に発表・逮捕・起訴した人物は、上記の4人です。
朝日新聞などの報道によると、内田梨瑚被告の裁判員裁判では小西優花受刑者・16歳の少年・16歳の少女・警察官・内田被告の母親が証人として出廷することが事前に確認されています。
ただし証人はあくまで「事情を知る立場にある人物」であり、全員が起訴・処分を受けた共犯者ではありません。
現時点のでは「犯人は4人」が正確な公式情報です。5人目・6人目の存在を示す公式情報は確認されていません。
被害者の父親の「4人の犯人」という言葉
小西優花受刑者の裁判(2025年2〜3月)で読み上げられた、父親の供述調書にある言葉です。
「こんな残虐なことは人間のすることではありません。犯人には、できるだけ厳重な処分を与えてください」
また母親の調書にはこんな言葉もありました。
父親が「4人の犯人」と表現したのは、逮捕・家裁送致された4名全員を指した言葉と考えるのが自然です。
法的には処分の軽重があります。懲役23年の実刑、少年院送致、保護観察——それぞれ関与の度合いや反省の度合いによって、司法が判断した結果です。
それでも遺族にとっては、娘を奪われた事件に関わった4人全員が「犯人」です。その言葉の重さは、判決の量刑や数字とは別のところにあります。
まとめ:内田梨瑚の共犯者は何人?犯人とされる4人の情報
この事件に関与した人物は、公式発表の範囲で合計4人です。
- 内田梨瑚(21歳・女):主犯格。殺人の実行行為と殺意を否認中。判決は2026年6月22日
- 小西優花(19歳・女):共犯「舎弟」。懲役23年確定。内田被告の裁判で「押した」と証言
- 16歳の少年(男):恐喝・監禁容疑で逮捕。少年院送致決定
- 16歳の少女(女):事件の発端に関与。保護観察処分
「男も関与していたのか」という疑問に対する答えは『はい』で、16歳の少年(男)が確かに存在します。
ただし橋の現場での殺害行為に直接加わっていたのは内田・小西の2人です。
被害者の父親が「4人の犯人」と呼んだ背景には、4人すべての関与をまとめて断罪したい、という深い悲しみと怒りがあります。
6月22日の判決まで、公式情報を確認しながら見守りましょう。
免責事項・注意書き
- 本記事は北海道警察・旭川地検・旭川家庭裁判所の公式発表および各報道機関が確認した情報のみを根拠にしています(2026年6月4日時点)。
- 未成年の関与者については少年法の精神に基づき、氏名・顔写真などの個人特定情報は記載していません。
- 内田梨瑚被告は現在裁判中であり、有罪が確定した段階ではありません。
- 被害者・村山月さんおよびご遺族の方々に、心よりお悔やみを申し上げます。
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