「あれ、いつもの値段より高くない?」——最近プロテインを買ってそう感じた方、実はかなり多いはずです。
気のせいではありません。2026年、国内シェアトップの「ザバス」から、フィットネス層に人気の「グロング(GronG)」、コスパ重視派の定番「マイプロテイン」まで、主要ブランドが軒並み価格を見直しています。
しかも今回の値上げ、単発の一時的なものではなく、原料段階から続く根深い事情があります。
この記事では、プロテインの値上げに関して「いつから」「どれくらい」「なぜ」値上げされたのか?そして、これから賢くプロテインを続けるためのヒントまでお届けします。
プロテイン主要3ブランドとも「値上げは事実」、でも中身は結構違う
先にプロテインの値上げについての全体像をつかんでおきましょう。
3ブランドとも公式に価格改定を発表・実施していますが、値上げのやり方にはそれぞれ個性があります。
| ブランド | 実施時期 | 改定内容 |
|---|---|---|
| ザバス(明治) | 2026年6月・9月の2段階 | 出荷価格6〜28%UP+内容量11〜22%減 |
| グロング | 2026年3月〜 | ホエイ系商品を約30〜50%UP |
| マイプロテイン | 2026年1月9日〜 | パウダー系商品を価格改定 |
ここからは、それぞれの中身を詳しく見ていきます。
ザバス(明治):6月と9月、2段階で進んだ値上げの全貌
まずは業界最大手、明治「ザバス」の動きから
明治は2026年4月16日、公式サイトで「2026年6月1日出荷分より、スポーツ栄養(粉末プロテイン・プロテインバー)の価格改定を実施する」と正式に発表しました。
対象は粉末プロテイン17品とプロテインバー4品、合計21品。改定率は約6%〜28%という、商品によってかなり幅のある内容です。
具体的な数字で見るとイメージしやすいと思います。
定番の「ザバス ホエイプロテイン100 リッチショコラ味 280g」は、希望小売価格が2,959円から3,456円へ。約17%のアップで、差額はおよそ497円です。
毎月リピートしている人だと、年間で6,000円近い出費増につながる計算になります。
「6月だけかと思ったら、まだ続きがある」というのが今回の厄介なポイントです。
明治は2026年7月28日、追加の価格・内容量変更を発表しました。
- 2026年9月1日納品分から:プロテインシェイカーなどスポーツグッズ5品が約8〜20%の値上げ
- 同じく9月1日納品分から:栄養食品17品も約5〜10%の出荷価格改定
- 2026年9月以降順次:粉末プロテイン7品の内容量削減(実質値上げ)
この最後の「内容量削減」が、実は一番見落としやすいポイントです。
「ザバス ホエイプロテイン100」は980gから800gへ(実質約18%減)、
「ザバス BIOPRO ホエイプロテイン100 ヨーグルト風味」は900gから700gへ(約22%減)
と、パッケージの価格自体は変わらないのに、中身がじわっと減る方式が採られています。
棚に並んでいる価格を見ただけでは気づきにくいので、「あれ、前より減った気がする」と感じたら、それは間違いなく実質値上げです。
買うときはグラムあたりの単価で比べる癖をつけておくと安心です。(少し面倒くさいですが…)
グロング:3月に約30%、でも実際は「平均50%」という報道も
次はフィットネス層から支持を集める「グロング(GronG)」です。
運営元のアルティメットライフは、2026年3月3日にホエイプロテイン商品の価格を約30%引き上げたと、公式note上で明言しています。
理由として挙げているのは「ホエイプロテイン原料の価格高騰」と「昨今の世界的なインフレ」。ここは公式が自ら説明している情報なので、信頼度は高いです。
一方で2026年8月の報道では、グロングは3月以降、平均約50%の値上げに踏み切ったと伝えられています。
「30%」と「50%」、数字が違うじゃないかと思うかもしれませんが、これは矛盾というより見ている範囲の違いです。
公式noteの「30%」は3月時点の発表内容、報道の「50%」はその後の追加改定も含めた平均値という可能性が高いでしょう。
どちらも根拠のある情報なので、実際に購入する際は商品ページで現在の価格を直接チェックするのが一番確実です。
マイプロテイン:2026年1月9日から、予告つきで実施
英国発で日本でも人気の「マイプロテイン」。
2026年1月9日午前0時からプロテインパウダー系商品の価格を改定すると、事前に公式メールで案内していたことがユーザーのブログで報告されています。
この値上げ予告は2025年11月27日、マイプロテイン公式案件を扱うXアカウントでも「マイプロ公式より、お知らせされました」として拡散されており、購入者側にはあらかじめ知らされていた形です。
マイプロテインはもともと2020年頃から値上げを繰り返してきたブランドで、主力商品「Impact ホエイ プロテイン」(1kg)は2026年現在、定価7,975円(税込)。コロナ前と比べると2倍以上の水準です。
ただ、マイプロテインは頻繁に大型セールをやることでも有名で、最大80%オフといった破格の割引が出ることも珍しくありません。
定価だけ見て「高くなった」と諦めるのではなく、セール時の実質価格で判断するのが賢いやり方です。
そもそもなぜ?プロテインが高くなり続けている本当の理由
ここまで3ブランドを見てきましたが、共通点があります。
どの企業も値上げの理由として、主原料である「ホエイ(乳清)」の国際価格高騰を挙げているのです。
数字で見ると、その高騰ぶりがよくわかります。
財務省の貿易統計をもとにした分析では、ホエイパウダーの輸入平均単価は2021年1月の1kgあたり約746円から、2026年1月には約2,234円へ。5年でおよそ3倍に跳ね上がりました。
国際市場ではさらに激しく、たんぱく質含有率80%の「WPC80」という原料が、2023年春の1トンあたり約72万円から2026年6月には約451万円へと、6.3倍まで急騰したと報じられています。
ロイターの報道では、WPC80は2026年5月時点で過去1年間だけで約90%も値上がりし、1トンあたり約2万ユーロに達したとも伝えられています。
「なんでそんなに上がるの?」と思いますよね。専門家や業界関係者が挙げる要因を整理すると、次のようなものが重なっています。
- 世界的なフィットネスブームと高たんぱく食品ブームで、需要そのものが急拡大している(欧米だけでなく中国・東南アジアでも)
- 肥満治療薬「GLP-1」(オゼンピックなど)の世界的普及。食事量が減る分、筋肉を維持するためのたんぱく質摂取が重視され、需要をさらに押し上げている
- 高付加価値原料「WPI」の生産が優先され、一般的な「WPC80」の供給が圧迫される、いわば原料同士の連鎖的な取り合い
- 歴史的な円安。2026年上半期のドル円平均は1ドル158.24円で、前年同期比約6.5%の円安が輸入コストを直撃している
- 酪農コスト・国際輸送費・包装資材・エネルギー費の複合的な上昇
これらは「一時的な不作」や「一過性の混乱」ではなく、構造的な要因です。
だからこそ業界の見方としても、2026年後半以降も高値が続く、あるいは追加の値上げがある可能性が指摘されています。
実際、海外の大手原料メーカー「グランビア(Glanbia)」は2026年8月、2026年の残り期間から2027年にかけてもホエイコストが2桁%上昇するとの見通しを示したと報じられました。
ここは公式な確定情報ではなく業界関係者の予測ですが、複数の報道で一致している点から、確度の高い見通しといえます。
値上げ時代でもプロテインを賢く続けるコツ
値上げが続く状況でも、買い方を工夫すれば負担はかなり減らせます。
- セールのタイミングを狙う:マイプロテインやグロングは大型セールが頻繁にあるので、値上げ直前や定期セールでのまとめ買いが効果的です
- グラム単価・1食あたりの価格で比較する:ザバスのように内容量がじわっと減る「実質値上げ」もあるので、パッケージ表示の価格だけで判断しないことが大事です
- ホエイ以外のたんぱく源も組み合わせる:ソイプロテインや鶏胸肉、納豆、卵などを組み合わせることで、コストを抑えながら必要なたんぱく質量を確保しやすくなります
まとめ:プロテイン値上げ2026年最新情報
2026年はザバス(明治)、グロング、マイプロテインという主要3ブランドがすべて価格改定を実施しており、値上げ幅は6%から50%程度とブランドごとに差があります。
背景にあるのは主原料ホエイの世界的な高騰で、フィットネスブームやGLP-1薬の普及による需要増、円安、物流費の上昇といった要因が重なり合っている構造的な問題です。
だからこそ、今後も価格が高止まりしたり、さらなる改定が入る可能性は十分にあります。
買うときはグラム単価で比較する、セールのタイミングを活用する、この2つを意識するだけでもかなり出費を抑えられますし、その結果プロテインを続けやすくなるはずです。
■参照元リンク集(各サイトトップページURL)
- 株式会社明治 公式サイト:https://www.meiji.co.jp/
- GronG(グロング)公式note:https://note.com/grong_jp
- Myprotein(マイプロテイン)公式サイト:https://www.myprotein.jp/
- Pricey(価格情報メディア):https://www.pricey.jp/
- Reuters(ロイター):https://jp.reuters.com/
