2025年9月、34年ぶりに東京で開催された『世界陸上2025』で、スペシャルアンバサダーとして復帰を果たした織田裕二さんが、大会最終日前夜に電撃的な「卒業宣言」を行いました。
なぜ織田さんは今回の大会で完全に世界陸上から身を引く(引退する)ことを決断したのでしょうか。
そして、この宣言は本当に最後なのでしょうか。
本記事では、
【なぜ?】織田裕二『世界陸上2025』で卒業の理由と本当に最後なのかを考察
と題しまして、長年にわたり「世界陸上の顔」として愛され続けた織田裕二さんの卒業宣言の背景と真意を徹底考察します。
織田裕二「世界陸上から卒業宣言」の詳細と背景
電撃的な卒業発表
2025年9月20日夜、大会最終日前夜にTBS系「情報7days ニュースキャスター」に生出演した織田裕二さんは、三谷幸喜氏から「織田さんは欠かせない」と言われると、「もうやらないですよ。これで本当に卒業します」と明言しました。
その発言内容は非常に具体的で、
「おしかりの言葉もちゃんとあることを踏まえて、体力の限界!楽しいうちにやめたい」
「年取りました。老兵は去ります」
と、引退の理由まで詳しく語っています。
なぜこのタイミングでの卒業なのか
織田裕二さんの言葉が本音であるなら、今回の卒業宣言には、複数の要因が重なっていることになります。
年齢と体力の問題
57歳となった織田さんは、長時間にわたる生中継と連日の激務に「体力の限界」を感じていることを率直に認めています。
世界陸上は9日間にわたる長期戦であり、深夜から早朝にかけての放送もあるため、体力的な負担は相当なものであることは間違いないでしょう。
批判的な声への配慮
織田さんは「おしかりの言葉もあることを踏まえて」と発言しており、これまで受けてきた多くの批判の声を意識していることがうかがえました。
過去には「うるさい」「競技の邪魔」といった厳しい意見もあり、そうした声への配慮も卒業の理由の一つと考えられます。
織田裕二と世界陸上:25年間の歴史を振り返る
メインキャスター時代(1997-2022年)
織田裕二さんは1997年のアテネ大会から2022年のオレゴン大会まで、実に25年間、13大会連続でTBSのメインキャスターを務めました。
この期間中に「地球に生まれてよかったー!」「何やってんだよ、タメ!」といった数々の名言を生み出し、世界陸上の代名詞的存在となりました。
2022年の降板とその理由
織田裕二が2022年にメインキャスターを降板した理由は複数報告されています
ギャラ問題
織田裕二のメインキャスターとしてのギャラは1大会あたり2000万円程度とされており、視聴率低下により制作予算の削減が必要となったことが大きな要因でした。
陸上関係者からのクレーム
2013年には日本�陸上競技連盟からTBSに「番組内容改善の要請」が出されており、実況スタイルへの批判もありました。
セクハラ発言問題
2022年のオレゴン大会で、シドニー・マクラフリン選手に対する「新婚です。もうすぐ子供を産んじゃうでしょうね」という発言が問題視されました。
2025年の復帰経緯
2024年10月に東京2025世界陸上財団から「スペシャルアンバサダー」就任が発表されました。34年ぶりの東京開催という特別なタイミングと、2023年のブダペスト大会で起きた「織田裕二ロス」現象が復帰の背景にありました。
詳しくは以下の記事にまとめていますので、よろしければあわせてお読みください。

スペシャルアンバサダーとメインキャスターの違い
今回『東京世界陸上2025』で、織田裕二さんは「スペシャルアンバサダー」として復帰しましたが、これまでの役割だったメインキャスターとは役割が大きく異なります。
メインキャスター時代の主な役割
■生中継での実況・進行
■選手インタビューの実施
■競技解説とコメント
■番組の顔として視聴者との架け橋役
スペシャルアンバサダーとしての役割
■大会関連イベントへの出演
■公式動画やプロモーション活動
■世界陸上の魅力や価値の発信
■メディア対応や記者会見への参加
つまり、今回は大会主催側が任命した公式な広報大使としての立場であり、TBSの番組制作とは独立した役割を担っていました。
織田裕二の世界陸上卒業宣言は本当に最後?過去の発言と矛盾点
過去にも「最後」発言があった
織田さんは実は過去にも「最後」を匂わせる発言をしていました。2022年のオレゴン大会でも卒業を示唆する発言をしており、今回の発言が完全に新しいものではありません。
織田裕二の世界陸上再復帰への余地は残されているか
東京開催への特別な思い入れ
織田さんは「僕の年齢に34年を足すと、これは最後のチャンス」と語っており、東京開催という特別な意味を重視していることがわかります。となると、今回が本当に最後になる可能性は否めません。
陸上への愛は不変
2022年の卒業時にも「これからも陸上は大好きなので追います」と発言しており、実際に2023年のブダペスト大会を自腹で現地観戦していたことが報じられています。
ファンからの強い引き留めの声
今回の卒業宣言後も、X(旧Twitter)では「織田裕二だから見ている」「卒業しないで」といった多数の引き留めの声が上がっています。
織田裕二なき世界陸上の今後と影響
「織田ロス」現象の再来
2023年のブダペスト大会では織田裕二の不在により「織田ロス」現象が話題となり、「やっぱり織田裕二は凄かった」という再評価の声が高まりました。今回の完全卒業により、同様の現象が起こる可能性があります。
後継者問題
織田裕二さんほどの知名度と陸上への情熱を持つタレントは現在のテレビ業界には少なく、「熱意・実績・知名度のすべてを兼ね備えた人材が枯渇している」状況です。
大会の話題性への影響
織田裕二さんの存在は賛否を巻き込み、世界陸上の話題性と視聴率向上に大きく貢献してきました。今後は競技そのものの魅力でいかに視聴者を引きつけるかが課題となるでしょう。
まとめ:織田裕二『世界陸上2025』で卒業の理由はなぜ?
織田裕二さんの『世界陸上2025』での卒業宣言は、57歳という年齢による体力的な限界と、長年受けてきた批判への配慮が主な理由と考えられます。
25年間にわたってメインキャスターを務め、2025年には特別な東京開催でスペシャルアンバサダーとして復帰した織田さんにとって、今回の大会は有終の美を飾る絶好の機会だったのかもしれません。
ですが、過去にも「最後」発言があったことや、陸上競技への変わらぬ愛情を考慮すると、完全に可能性がゼロとは言い切れません。
しかし今回の発言の具体性と明確さを見る限り、織田さんの世界陸上からの卒業宣言は現実的なものと考えてよいでしょう。
「織田裕二なき世界陸上」がどのような形で継続されるのか、そして新たな世界陸上の魅力を誰がどう伝えていくのか。
彼が築き上げた25年間の歴史を継承していく後継者の登場が、今後の大きな注目点となります。
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