2025年11月、阪神タイガースが新たな外国人選手として契約することが大筋合意したのは、メジャーリーグのピッツバーグ・パイレーツに所属していたキャム・デバニー内野手です。
マイナー6年間で通算85本塁打を放つなど、長打力が大きな武器となる選手として注目されています。
本記事では、デバニーの年俸・契約年数から、メジャー・マイナーでの成績、さらには阪神での期待される役割まで、詳しく解説していきます。
【阪神タイガース】キャム・デバニーとは?基本プロフィール
キャム・デバニー選手の基本プロフィールから見ていきましょう。
1997年4月13日生まれの28歳
(2026年4月で29歳)
アメリカのニューハンプシャー州出身
右投げ右打ちの内野手
身長185cm、体重88kg
典型的な中距離打者
デバニーのキャリアは、2019年のMLBドラフトでミルウォーキー・ブルワーズに15巡目で指名されたことから始まりました。
その後、2023年オフにカンザスシティ・ロイヤルズへトレード、そして2025年7月にはピッツバーグ・パイレーツへトレードされるなど、複数球団を経験。
そして、2026年シーズンに阪神タイガースでプレーすることが決定しています。
キャム・デバニー:阪神との契約年数・年俸について
阪神タイガースとの契約は、2025年11月16日(日本時間17日)に発表されたもので、2026年シーズンの1年契約となります。
契約期間は1年間の契約であり、パイレーツとの40人ロスターから外れた直後のタイミングでの契約成立となりました。
年俸については、正式な発表はまだありませんが、複数の野球関連メディアや専門家による予測では、年俸は7000万円から8000万円程度と見込まれています。
この金額は、NPB(日本プロ野球)への外国人選手の一般的な年俸レンジと合致する数字です。
参考までに、デバニーが2025年シーズンをピッツバーグで過ごした際の推定年俸は、約76万ドル(日本円で推定1億1754万円)でした。
ただし、メジャーでの成績不振を踏まえれば、来季の年俸は大幅に引き下げられていた可能性が高く、その観点からも阪神との契約はキャリア上の転機となる大きな決断だったと言えるでしょう。
キャム・デバニー:マイナーリーグでの成績:長打力の実績
デバニーの最大の武器は、マイナーリーグでの豊富な本塁打実績です。
6年間のマイナー生活で通算85本塁打を記録しており、その中距離ヒッター(パワーヒッター)としての力が十分に証明されています。
直近4シーズンの3A成績
| 年度 | 試合数 | 打率 | 本塁打 | 打点 | OPS |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025年 | 69試合 | .272 | 18本 | 55打点 | .931 |
| 2024年 | 136試合 | .254 | 19本 | 77打点 | – |
| 2023年 | 103試合 | .271 | 11本 | 47打点 | – |
| 2022年 | 128試合 | .264 | 23本 | 68打点 | .834 |
特に注目すべき点は、2025年シーズンの成績です。ロイヤルズ傘下の3Aオマハ・ストームチェイサーズで、打率.272、18本塁打、55打点を記録し、OPS.931という優秀な成績を残しました。この活躍により、7月8日にロイヤルズのメジャーロスターに初選出され、メジャーデビューへの道が開かれたのです。
2025年前半のブレークアウト:オマハで発揮した破壊力
2025年シーズン前半、デバニーはロイヤルズ傘下のオマハで、以下のような成績を残していました。
- 打率:.272
- 本塁打:18本
- 打点:55打点
- 二塁打:14本
- 三塁打:2本
- 盗塁:3本
- OBP:.366
- SLG:.565
- OPS:.931
この.931というOPSは、3Aレベルでも非常に優秀な数字であり、特にスラッギング・パーセンテージの.565は、デバニーの長打力の高さを物語っています。
阪神タイガースへの移籍を控えた今、ファンの間では「マイナーでのこのような活躍を、日本のプロ野球でも見せほしい!」という期待が高まっています。
キャム・デバニー:メジャーリーグでの成績:課題と今後への展望
一方で、デバニーのメジャーリーグでの初シーズン成績は、残念ながら良いものとは言えませんでした。
デバニーは、8月31日のボストン・レッドソックス戦でメジャーデビューを果たし、パイレーツで14試合に出場しました。しかし、その成績は以下の通りです:
■2025年メジャーシーズンの成績
- 打数:36
- 安打:5
- 打率:.139
- 本塁打:0本
- 打点:1
- 三振:21
- 四球:2
- OBP:.184
- SLG:.167
- OPS:.351
- 三振率:55.3%
これらの数字で特に深刻な問題とされるは、圧倒的な三振の多さです。
三振率55.3%というのは、メジャーリーグ平均の22.2%と比較すると、その差は歴然。
打球速度(平均90.4mph)は悪くないものの、バレルゾーンへの着弾率はわずか6.7%にとどまっています。
打撃技術の洗練度においてメジャーのレベルとの乖離が明らかになった形となりました。
キャム・デバニー:トレードの経緯
デバニーのメジャー昇格までの道のりは、複数のトレードを経験するものでした。
- ブルワーズからロイヤルズへ(2023年12月):ドラフト15巡目で指名されたブルワーズから、投手テイラー・クラーク(Taylor Clarke)と交換でロイヤルズ傘下に移籍
- ロイヤルズからパイレーツへ(2025年7月16日):ロイヤルズのアダム・フレイザー(Adam Frazier)とのトレードでパイレーツに移籍
- パイレーツから阪神タイガースへ(2025年11月16日):メジャー不調の後、ピッツバーグから解放され、日本での新天地を選択
注目すべきは、アダム・フレイザーとのトレード時点でのデバニーの評価です。
オマハでの素晴らしい活躍(.272/.366/.565)に基づいて、パイレーツはデバニーを獲得しました。
この時点では、彼がメジャーで即戦力として活躍することが期待されていたのです。
しかし、メジャーの現実は想像以上に厳しく、わずか14試合で打率.139という結果に終わってしまいました。
キャム・デバニーの守備位置:全内野に対応する多才さ
デバニーのもう一つの大きな武器は、守備の多才性です。
マイナー通算618試合のうち、最も出場が多い402試合は遊撃手(ショートストップ)としてのプレーです。
■マイナリーグでの守備経験
- 遊撃手(ショートストップ):402試合 – 最多出場ポジション
- 三塁手(サードベース):豊富な経験あり
- 二塁手(セカンドベース):経験あり
- 一塁手(ファーストベース):経験あり
- 左翼(アウトフィールド):経験あり
とくに遊撃手としての守備率は、2024年シーズンのオマハで.968を記録しており、相当な水準の守備力を有しています。
また、2025年シーズンは3Aインディアナポリス・インディアンスでも二塁手、三塁手、左翼での出場も記録しており、その適応性の高さが証明されています。
阪神での遊撃手としての起用の可能性に関しては、特に注目が集まっています。
阪神では、2019年のソラーテ以来、7年ぶりとなる外国人選手の遊撃守備が実現するかもしれません。
チームとしても、安定した守備と打撃を兼ね備えた遊撃手の確保は、2リーグ制以降初となるリーグ連覇を目指す上での重要な課題となっています。
キャム・デバニー:阪神タイガースで期待される役割
2025年シーズン、阪神タイガースはスタメンを務める外国人野手が実質不在の状態でした。
それでも、圧倒的な力でセ・リーグ優勝を達成しています。
一方で、2026年シーズンに向けては、遊撃手や内野手の層の厚さが、リーグ連覇の鍵を握るポイントの一つです。
デバニーの加入により、以下の点での補強効果が期待されています:
- 遊撃守備の安定化:現在の遊撃手争いに新たなオプションをもたらす
- 長打力の上乗せ:マイナーでの85本塁打実績に基づくパンチ力
- 守備の多様性:全内野ポジションに対応可能な柔軟性
- 打撃技術の再構築:NPBでのコーチング環境での改善見込み
メジャー選手のNPB移籍トレンド
デバニーの阪神との契約は、MLBから日本プロ野球への人材流入の一部を象徴しています。
2025年のオフシーズンには、ボブ・シーモアやロアンシー・コントレラスなど、複数の元メジャーリーガーがNPBへの移籍を決定しています。
この現象の背景には、以下の要因が考えられます:
- MLB 40人ロスター登録選手としての年俸と、NPB外国人選手の年俸による経済的メリット
- Triple-Aレベルよりも高度な競技レベルへのチャレンジ
- 新たなマーケットでの活躍機会
- メジャーで確立できなかったキャリアの再起
マイナーとメジャーの成績乖離が示唆するもの
デバニーのケースは、野球界全体で語られる「ツーピース・レベルとメジャーレベルのギャップ」を如実に物語っています。
.931という高いOPSを記録したオマハから、わずか数ヶ月後に.351のOPSまで落ち込むという劇的な変化は、メジャーリーグの難しさを示す事例です。
一方で、NPBでは異なる環境が待っています。
投手層の質、守備レベル、ボール規格の違いなど、複数の要因がデバニーの活躍を左右することになるでしょう。
まとめ:【阪神タイガース】キャム・デバニーの年俸・契約年数・成績
キャム・デバニー選手の阪神タイガースへの加入は、2026年シーズンに向けた大きな補強となる可能性を秘めています。
マイナーリーグ6年間で通算85本塁打を記録し、2025年には.931というOPSを残した長打力と、全内野ポジションに対応可能な守備のユーティリティ性が、阪神のリーグ連覇を支える力になることを期待させます。
一方で、メジャーでの14試合で打率.139、三振率55.3%という厳しい現実も直視する必要があるでしょう。
年俸7000万円から8000万円程度と推定される契約で、阪神でのキャリアをスタートさせるデバニー選手。
マイナーで発揮したパンチ力と、メジャーでの経験を活かした活躍を見せてくれるのか、2026年のデバニーから目が離せません。
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