2026年2月16日、ミラノ・コルティナ五輪フィギュアスケート・ペアのフリーで、”りくりゅう“こと三浦璃来・木原龍一組が世界歴代最高の158.13点をマーク。SP5位からの大逆転で金メダルを獲得。
この歴史的快挙に対し、NBC、ニューヨーク・タイムズ、ロイター、ガーディアンなど世界の主要メディアや著名人が称賛の声を上げました。
本記事では、りくりゅうペアに寄せられた海外の反応・評価を徹底的にまとめ、どのような言葉で彼らの演技が語られているのかを詳しく紹介します。
「りくりゅうペア」ミラノ・コルティナ五輪 金メダルまでの道のり
ショートプログラム――まさかの5位発進
2026年2月15日(日本時間16日)に行われたペア・ショートプログラム(SP)で、りくりゅうは得意のリフトでバランスを崩す痛恨のミスを犯しました。
スコアは今季ワースト73.11点で5位発進。首位のドイツ・ハーゼ/ボロディン組との差は6.90点にまで開きました。
演技後、木原はリンク上でうなだれ、しばらく動けない状態に。三浦が懸命に励ます姿が世界中に中継されました。
(参照:日刊スポーツ https://www.nikkansports.com/olympic/milano2026/figure_skating/news/202602150000945.html )
フリースケーティング――世界新記録の158.13点で大逆転
翌2月16日(日本時間17日)のフリーで、りくりゅうは映画「グラディエーター」の楽曲に乗せ、圧巻の演技を披露します。
冒頭の3回転ツイストリフトは高さも幅も十分。SPで失敗したリフトも今回は完璧に決め、サイドバイサイドの3回転トウループ―2回転アクセル―2回転アクセルのシークエンスも美しく揃えました。
さらに、スロー3回転ルッツ、スロー3回転ループ、3回転サルコーと高難度要素を次々と成功させ、全11エレメントでマイナスの出来栄え点(GOE)がゼロという完成度。
フリーのスコアは世界歴代最高の158.13点(従来の記録はロシア・ミーシナ/ガリアモフ組の157.46点)。合計231.24点でトップに立ち、最終グループの4組が全て滑り終えた後、金メダルが確定しました。
6.90点差からの逆転は、2006年トリノ五輪以降の現行採点方式において史上最大の逆転劇です。
ミラノ五輪 ペア最終結果
| 順位 | ペア | 国 | SP | FS | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 🥇 | 三浦璃来/木原龍一 | 日本 | 73.11 | 158.13 | 231.24 |
| 🥈 | メテルキナ/ベルラワ | ジョージア | 75.46 | — | 221.75 |
| 🥉 | ハーゼ/ボロディン | ドイツ | 80.01 | — | 219.09 |
| 4 | パブロワ/スビアチェンコ | ハンガリー | — | — | 215.26 |
| 5 | 隋文静/韓聡 | 中国 | — | — | 208.64 |
(参照:ISU公式 https://isu-skating.com/figure-skating/skaters/pairs/riku-miura-ryuichi-kihara/ )
りくりゅうペアに対する海外主要メディアの報道と評価
ニューヨーク・タイムズ(米)――「王座から引きずり降ろした」
米国を代表するクオリティペーパー、ニューヨーク・タイムズは
「Japan Pair Dethrones King and Queen(日本のペア、王と女王を王座から引きずり降ろす)」
という強いタイトルで報じました。
ここで言う「王と女王」とは、五輪連覇を狙った中国の隋文静/韓聡ペアのことです。
さらに、同紙のX(旧Twitter)アカウントには、フィニッシュポーズで木原が三浦を頭上に持ち上げ、三浦が左手の拳を天に突き上げた瞬間の写真(撮影:ダグ・ミルズ記者)が投稿され、2月19日時点で2,360万回表示を突破する大バズりとなりました。
コメント欄には「ただただ伝説的」「ギリシャ彫刻のようだ」「壁画みたいだ」「リクとリュウイチのパフォーマンスは本当に息をのむほど素晴らしかった」といった賛辞が世界中から殺到しています。
◆(参照:中日新聞 https://www.chunichi.co.jp/article/1211315 )
◆(参照:クーリエ・ジャポン https://courrier.jp/news/archives/434478/ )
NBC(米)ジョニー・ウィアー解説――「驚嘆すべきスケーティング」
米放送局NBCで解説を務めた元五輪代表ジョニー・ウィアー氏は、フリーに臨むりくりゅうについてこう語りました。
「本当に、圧倒的な自信に満ちあふれていましたね。ためらいがまるでなかった。
音楽が始まった瞬間から迷いなく飛び込んで、このプログラムにすべてをぶつけていました。実に見事だったし、美しかった。
技術、遂行力、そして芸術性。その3つすべてが揃っていました。まさに、驚嘆すべきスケーティングだね」
SPでの失意から一転、迷いのない姿で演技に挑んだ”りくりゅう”の変貌ぶりに脱帽していた様子がうかがえます。
(参照:THE ANSWER https://the-ans.jp/milano-olympics/639212/ )
NBC タラ・リピンスキー解説――「精密機械のよう」「金メダルの見本」
同じくNBCの解説で、長野五輪女子シングル金メダリストのタラ・リピンスキー氏は、りくりゅうの演技をこう表現しました。
「金メダルを取りたいなら、まさにこういう滑りをするべきだという見本です」
「まさに精密機械のようでしたね」
世界王者にふさわしいミスのない完璧な演技に、米国の視聴者も大きく心を動かされたようです。
ロイター通信――「魅惑的なフリーでスリリングな逆転劇」
世界三大通信社のロイターは
「Miura and Kihara skate to Japan’s first ever Olympic pairs title
(三浦と木原が日本初の五輪ペアタイトルへ滑走)」
と報道。
演技を「spellbinding(魅惑的な)free skate」「thrilling comeback(スリリングな逆転劇)」と表現し、世界中に配信しました。
また後日のインタビュー記事では、木原の「SP後は完全に絶望的だった」という言葉や、コーチのブルーノ・マルコット氏が「野球で言えば9回裏まで終わっていない」と激励した裏話も詳しく伝えています。
ESPN(米)――「大会屈指の逆転劇」
世界最大のスポーツメディアESPNは
「one of the most dramatic comebacks of the Games(今大会で最もドラマティックな逆転劇のひとつ)」
と評価。
FS全要素でマイナスGOEがなかった点にも触れ、技術面の完成度を詳報しました。
NBC Olympics もりくりゅうペアを称賛
NBC Olympicsの公式記事では、りくりゅうの演技を
「a statement performance under pressure, delivering when it mattered most(プレッシャー下での宣言的パフォーマンス、最も重要な瞬間に結果を出した)」
と称えました。
そして、木原の以下のコメントも紹介されています。
「昨日のパフォーマンスの後にこうなるとは、まだ信じられません。本当に落胆していましたが、今日の演技には本当に満足しています。日本のペアスケートで初めてのメダルを獲得できたことが信じられないくらいで、今夜のパフォーマンスが日本のスケート界の未来につながることを願っています」
ISU(国際スケート連盟)公式―「soared to gold」
ISU公式サイトは
「Miura & Kihara soar to historic Olympic Pair Skating gold for Japan(三浦&木原、日本のために歴史的な五輪ペア金メダルへ舞い上がる)」
という見出しで報道。
「観客は歴史が作られる瞬間を目の当たりにしていることに気づき、プログラムが進むにつれ会場はどんどん盛り上がっていった」と、リアルな会場の雰囲気を伝えています。
(参照:ISU https://www.isu.org/news/miura-kihara-soar-to-historic-olympic-pair-skating-gold-for-japan/ )
Japan Times――「Pure magic(純粋な魔法)」
英字新聞ジャパンタイムズは見出しに「Pure magic」という言葉を使い、りくりゅうの演技を「魔法」と称しました。
(参照:Japan Times https://www.japantimes.co.jp/olympics/2026/02/17/miura-kihara-gold-pairs/ )
りくりゅうペアに関する著名人の反応と世界からの称賛
シモーネ・バイルス(米・体操7冠女王)
ミラノに観戦に訪れていた体操のシモーネ・バイルスは、りくりゅうの演技を目の前で見届け、Olympics.comにこうコメントしました。
「Wow! 彼らが新しいオリンピックチャンピオンだと思います!あれは完璧(perfection)だったと思います」
世界王者として五輪に臨むプレッシャーについても言及し、「そこには大きなプレッシャーがあり、みんながあなたに期待する。その中で結果を出すことがどれだけ大変か」と共感を示しています。
(参照:Olympics.com https://www.olympics.com/en/milano-cortina-2026/news/winter-olympics-figure-skating-pairs-japan-simone-biles-perfection-miura-ri )
コーチ ブルーノ・マルコット――「They created magic」
りくりゅうの指導者であるブルーノ・マルコット・コーチは、涙を浮かべながらこう振り返りました。
「フリーには大きな自信を持っていた。しかし何より大切なのは、彼らが魔法を生み出したということ。心で滑り、その絆が伝わった。まさに魔法のようだった(It was truly like magic.)」
SP後には「It’s not over(まだ終わっていない)」と何度も繰り返し、2018年平昌五輪でサフチェンコ/マソ組がSP後の大差を逆転して金メダルを獲得した例を挙げてりくりゅうを鼓舞したことも明らかになっています。
(参照:NBC Olympics https://www.nbcolympics.com/news/how-riku-miura-and-ryuichi-kihara-pulled-tear-filled-comeback-win-olympic-gold )
(参照:Chosun Biz https://biz.chosun.com/en/en-sports/2026/02/18/AFLECT434FHGHHPUD7IRLKWREI/ )
米記者ジャッキー・ウォン――「今まで見た中で最もクリーン」
フィギュアスケート専門の米記者ジャッキー・ウォン氏は、開幕前の公式練習の時点でりくりゅうの仕上がりに驚きを隠せませんでした。
「ミウラ/キハラが通し練習を終えたところだが、今まで私が見た彼らの演技の中で間違いなく最もクリーンなものだった。僕の顎は床まで落っこちたよ(my jaw dropped to the floor)」
これに対し、りくりゅうのコーチの妻でもある元五輪メダリストのメーガン・デュハメル氏は「ホームではいたって普通のことよ」と余裕のコメントで返しており、指導陣の揺るぎない自信が伝わるエピソードです。
りくりゅうペアへの海外ファンの反応――Redditの声を翻訳
海外掲示板Redditの五輪スレッドでは、金メダル確定後に膨大なコメントが投稿されました。
特に印象的なものを抜粋して紹介します。
<英国人ファン>
「今大会の状況や彼らのキャリア、この冬季五輪での努力や困難をひっくるめて考えると、間違いなく五輪史上最高の瞬間の1つだね。冒頭のトリプルツイストを見た瞬間に自然と涙が溢れ出た」
<米国人ファン>
「滑り終えた瞬間に金メダルだと悟ったよ。完璧で本当に綺麗な演技だった。しかも世界歴代最高得点。内心で『この演技を凌駕できるペアはいない』と感じたんだ」
<フランス人ファン>
「素晴らしい決勝だったし、彼らのパフォーマンスはこれから何年も語り継がれることになるだろう」
<ウルグアイ人ファン>
「今夜の彼らの演技は歴史に刻まれるものだろう。それをライブで目撃できたのは本当に喜びだった」
<カナダ人ファン>
「この2日間にわたる総合的な評価でも、キャリア全体を振り返ってみても、今夜金メダルに最も相応しかったのは間違いなく彼らだ」
<米国人ファン(会場観戦者)>
「会場にいた我々も同じ気持ちだったね。スタンディングオベーションもこのペアだけ。みんなが『これで決まったな』と頷き合ってた」
また、「remontada(大逆転)って日本語で何て言うの?」との質問に日本人ファンが「Daigyakuten 大逆転😉」と返答するやりとりや、ニューヨーク・タイムズの写真に対して「ドラゴンボールの元気玉みたい」と孫悟空のイラストが投稿されるなど、国境を越えたユーモアも飛び交っていました。
(参照:Reddit翻訳まとめ https://mania-of-football.com/miura-kihara-win-gold-for-japan-in-pairs-figure-skating/ )
「国を越えたリスペクト」――中国記者との心温まるエピソード
金メダル獲得後の記者会見では、中国人記者が北京五輪ペア金メダリスト・隋文静について三浦に質問。
三浦は「一方的に大好きな選手で…」と声を詰まらせながら答え、会場の空気が一瞬柔らかくなりました。
このやりとりは海外のSNSでも大きな話題となり、
「リンクの上では戦い、リンクの外では敬意を送る。このコントラストが今回の五輪を象徴している」
「スポーツの本質を見た」
という声が相次ぎました。
なお、隋文静/韓聡ペアは2年間の引退から復帰して今大会に出場(合計208.64点で5位)。
世代を超えた「リスペクトの連鎖」は、フィギュアスケートファンの心に深く刻まれています。
(参照:YouTubeまとめ https://www.youtube.com/watch?v=rMCoyBsJHjs )
りくりゅうペア:SP後の裏側――木原の涙と三浦の”お姉さん”宣言
木原はSP後のインタビューで「正直、ショートの後は完全に絶望的でした。点差を見て絶望しかなく、完全に打ちのめされていました」と明かしています。
一方の三浦は「今回は私がお姉さんでした」と胸を張り、パートナーを精神的に支え続けたことを明かしました。
木原の涙について「年中行事みたいなもの」と笑って見せた三浦ですが、「彼の涙が喜びの涙に変わった瞬間、すべてが本当に報われた」とも語っています。
また、同じチームジャパンの坂本花織が「明日は自分たちらしく滑って」と声をかけてくれたことにも感謝を述べ、日本選手団の絆の深さも世界に伝わりました。
りくりゅうペア:怪我を乗り越えた2人の物語
海外メディアが特に注目しているのが、りくりゅうが乗り越えてきた怪我の数々です。
木原は長年にわたる腰痛(慢性的な背中の問題)を抱え、さらに喘息や斜視とも戦いながら競技を続けています。
三浦は肩が頻繁に脱臼する体質で、2025年の全日本選手権ではウォームアップ中に左肩を脱臼し、自分で戻してからSPで世界最高参考記録の84.91点を叩き出すという逸話を持ちます。
Redditではこのエピソードに「彼は喘息、斜視、腰痛持ちなのに…自分は10ポンド(約4.5キロ)の重りすら頭上に持ち上げられないのに」と驚きのコメントが寄せられていました。
こうした困難を乗り越えてきたストーリーが、りくりゅうの演技に深みを与え、海外ファンの心を一層強くつかんでいるのです。
りくりゅうペアはなぜ海外でこれほど評価されるのか?―5つのポイント
りくりゅうペアが世界から絶大な評価を受ける理由を整理すると、以下の5つに集約されます。
1. 技術と芸術性の両立
ジョニー・ウィアーが「技術、遂行力、芸術性の3つすべてが揃っていた」と語ったように、高難度ジャンプやリフトの成功率だけでなく、音楽との一体感やユニゾンの美しさが高く評価されています。
2. 現行採点方式で史上最大の逆転劇
SP5位・6.90点差からの逆転金メダルは、2006年トリノ五輪以降で最大のギャップです。「comeback」「remontada」「miracle」――さまざまな言語で「大逆転」が語られました。
3. ストーリー性(怪我・挫折・絆)
喘息、腰痛、肩の脱臼、SP後の絶望…そこから「お姉さんになった」三浦がパートナーを支えて復活するドラマは、どの国のファンにも響く普遍的な物語です。
4. 日本ペア史上初の快挙
欧州・北米・中国に長年支配されてきたペア種目で、日本ペアが初めて五輪メダル(しかも金)を獲得した歴史的意義は計り知れません。
5. 人間性と競技外のリスペクト
記者会見での隋文静へのリスペクト、表彰式での日本的な振る舞い、閉会式での仲睦まじい姿など、競技外の人間性も世界から愛される理由となっています。
まとめ:りくりゅうペアに対する海外の反応・評価まとめ
ミラノ・コルティナ五輪で、りくりゅうペアが成し遂げた偉業はまさに歴史的快挙でした。
ニューヨーク・タイムズは「伝説的」、NBCは「精密機械のよう」「驚嘆すべきスケーティング」、ロイターは「魅惑的」、コーチは「魔法」、そしてシモーネ・バイルスは「完璧」――世界中の言葉がりくりゅうの演技を最大級の表現で称えています。
2019年にペアを結成してからわずか7年。怪我や挫折を乗り越え、ミラノの氷上で最高の輝きを放ったりくりゅうペアに、世界からの称賛と敬意はこれからも続いていくことでしょう。
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