2026年1月時点で、大谷翔平(おおたに しょうへい)選手は「日米通算本塁打328本」「日米通算勝利81勝」という、前例のない二刀流プレイヤーとしての通算成績を残しています。
この記事では、大谷選手の「成績・記録」にフォーカスし、NPB・MLBの年度別成績から通算成績、歴代レベルの評価までを整理します
※「最新シーズン」は、2026年1月時点で終了している2025年シーズンまでを指します。
大谷翔平の通算成績一覧(NPB・MLB)
まずは、投手・打者それぞれの通算成績の全体像を押さえます。
投手通算成績(NPB・MLB)
投手としての通算成績は以下の通りです(2025年レギュラーシーズン終了時点)。
| 区分 | 登板 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | 投球回 | 防御率 | 奪三振 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| NPB通算 | 85 | 42 | 15 | 0 | 543回0/3 | 2.52 | 624 |
| MLB通算 | 100 | 39 | 20 | 0 | 528回2/3 | 3.00 | 670 |
| 日米通算 | 185 | 81 | 35 | 0 | 1071回2/3 | 2.75 | 1294 |
NPBでは最優秀防御率・最多勝など「エース級」の指標を複数年にわたって記録。
MLBでも100登板・39勝・防御率3.00・670奪三振という、先発ローテ級以上の成績を積み上げています。
打者通算成績(NPB・MLB)
| 区分 | 試合 | 打席 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 打率 | 出塁率 | 長打率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| NPB通算 | 403 | 1170 | 1035 | 296 | 48 | 166 | 13 | .286 | .358 | .500 |
| MLB通算 | 1018 | 4329 | 3730 | 1050 | 280 | 669 | 165 | .282 | .374 | .582 |
| 日米通算 | 1421 | 5499 | 4765 | 1346 | 328 | 835 | 178 | .282 | .371 | .565 |
MLBだけで本塁打280本・OPS.956(出塁率.374+長打率.582)という数字は、打者としても超トップクラスのスラッガーであることを示しています。
【投手】大谷翔平の年度別成績まとめ
ここからは年度別に、大谷翔平投手としての成績の推移を整理します。
NPB時代(2013〜2017年)の投手成績
| 年 | 球団 | 登板 | 勝利 | 敗戦 | 投球回 | 防御率 | 奪三振 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2013 | 日本ハム | 13 | 3 | 0 | 61回2/3 | 4.23 | 46 |
| 2014 | 日本ハム | 24 | 11 | 4 | 155回1/3 | 2.61 | 179 |
| 2015 | 日本ハム | 22 | 15 | 5 | 160回2/3 | 2.24 | 196 |
| 2016 | 日本ハム | 21 | 10 | 4 | 140回0/3 | 1.86 | 174 |
| 2017 | 日本ハム | 5 | 3 | 2 | 25回1/3 | 3.20 | 29 |
2015年には15勝・防御率2.24・勝率.750で、パ・リーグの投手三冠(最多勝・最優秀防御率・勝率第1位投手賞)を獲得しています。
2016年も防御率1.86・174奪三振と圧倒的な内容で、日本一とMVP・ベストナイン(投手&DHのダブル受賞)に大きく貢献しました。
MLB移籍後(2018〜2025年)の投手成績
大谷翔平投手のMLBでのシーズン別投手成績(主要指標)は以下の通りです。
| 年 | 球団 | 登板 | 勝利 | 敗戦 | 投球回 | 防御率 | 奪三振 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2018 | エンゼルス | 10 | 4 | 2 | 51回2/3 | 3.31 | 63 |
| 2019 | エンゼルス | 0 | 0 | 0 | – | – | – |
| 2020 | エンゼルス | 2 | 0 | 1 | 1回2/3 | 37.80 | 3 |
| 2021 | エンゼルス | 23 | 9 | 2 | 130回1/3 | 3.18 | 156 |
| 2022 | エンゼルス | 28 | 15 | 9 | 166回0/3 | 2.33 | 219 |
| 2023 | エンゼルス | 23 | 10 | 5 | 132回0/3 | 3.14 | 167 |
| 2024 | ドジャース | 0 | 0 | 0 | – | – | – |
| 2025 | ドジャース | 14 | 1 | 1 | 47回0/3 | 2.87 | 62 |
2021〜2023年はMLBトップクラスの先発投手としての指標(K%・被打率・ERA)を記録しながら、打者としてもフルに近い出場をこなしており、「投打それぞれ一流」のレベルに達しています。
2025年は右肘手術からの復帰シーズンでありながら、防御率2.87・K/9約11.9という高水準の内容で、イニング制限の中でもエース級のピッチング指標を維持しています。
【打者】大谷翔平の年度別成績まとめ
続いて、打者としての年度別成績を見ていきましょう。
打率や本塁打、打点など、打撃面の伸びが「二刀流の価値」を支えています。
NPB時代(2013〜2017年)の打撃成績
| 年 | 球団 | 試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 出塁率 | 長打率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2013 | 日本ハム | 77 | .238 | 3 | 20 | 4 | .284 | .376 |
| 2014 | 日本ハム | 87 | .274 | 10 | 31 | 1 | .338 | .505 |
| 2015 | 日本ハム | 70 | .202 | 5 | 17 | 1 | .252 | .376 |
| 2016 | 日本ハム | 104 | .322 | 22 | 67 | 7 | .416 | .588 |
| 2017 | 日本ハム | 65 | .332 | 8 | 31 | 0 | .403 | .540 |
2014年に「11勝・10本塁打」でNPB史上初の同一シーズン10勝10本塁打を達成し、メジャーを含めてもベーブ・ルース以来の快挙と報じられました。
2016年は打率.322・22本塁打・67打点と、指名打者としてもリーグトップクラスの打撃成績で、投打の両方でMVP級の活躍を見せています。
MLB(2018〜2025年)の打撃成績
| 年 | 球団 | 試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 出塁率 | 長打率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2018 | エンゼルス | 104 | .285 | 22 | 61 | 10 | .361 | .564 |
| 2019 | エンゼルス | 106 | .286 | 18 | 62 | 12 | .343 | .505 |
| 2020 | エンゼルス | 44 | .190 | 7 | 24 | 7 | .291 | .366 |
| 2021 | エンゼルス | 155 | .257 | 46 | 100 | 26 | .372 | .592 |
| 2022 | エンゼルス | 157 | .273 | 34 | 95 | 11 | .356 | .519 |
| 2023 | エンゼルス | 135 | .304 | 44 | 95 | 20 | .412 | .654 |
| 2024 | ドジャース | 159 | .310 | 54 | 130 | 59 | .390 | .646 |
| 2025 | ドジャース | 158 | .282 | 55 | 102 | 20 | .392 | .622 |
OPS(出塁率+長打率)で見ると、
と、複数年にわたってリーグトップ級の長打力と出塁能力を維持しています。
中でも、2024年は打率.310・54本塁打・130打点・59盗塁と、打率・本塁打・打点・盗塁・得点・安打のほぼ全てで自己最高値を更新。
史上初となる「50本塁打・50盗塁(50-50クラブ)」達成のシーズンとなりました。
大谷翔平の成績:二刀流としての記録はどれくらいすごい?
大谷翔平選手の「二刀流がすごい」と言われる具体的な中身を、数字ベースで整理します。
NPB時代:10勝10本塁打〜投手三冠・MVP
- 2014年:11勝・10本塁打でNPB史上初の10勝&10本塁打。
- 2015年:15勝・防御率2.24・勝率.750で投手三冠(最多勝・最優秀防御率・勝率第1位投手)。
- 2016年:10勝・140回・防御率1.86、打率.322・22本塁打で、投手&DH両方でベストナイン+リーグMVP。
投打どちらか一方で「タイトル級」の成績を出すだけでも難しい中、同じ年に先発ローテ級と中軸打者級を同時にこなしたのがNPB時代の特徴です。
MLB時代:WARで見た二刀流価値
WAR(Wins Above Replacement)は「その選手がチームにもたらす勝利数」を示す指標で、8以上ならMVP級と言われます。
MLBでの大谷のWAR(rWARベース)は、
- 2021年:およそ9前後
- 2022年:9.6
- 2023年:10.0(DHとして史上最高レベル)
- 2024年:投手なしでも打者WARだけで約6.5
- 2025年:投打合算で約8〜9(rWAR7.7、fWAR9.4)
と、2021〜2025年までほぼ毎年「MVP級のWAR」を記録しています。
ベーブ・ルースとの歴史的比較
二刀流と言えばベーブ・ルースとの比較になりますが、
一方で大谷は、
- 2021年:46本塁打&130回1/3、防御率3.18で打者成績・投手成績の両方がオールスター級
- 2022・2023年も似た水準で「二刀流を3シーズン以上フルで継続」
- 現代のMLBは投手の平均球速・打者のレベルともにルース時代より大幅に上がっている
という点から、「同じ二刀流でもより高い難易度の環境でルース級のインパクト」と評価されています。
50-50クラブと“走攻守+投球”の4次元貢献
2024年のMLB史上初50本塁打・50盗塁(最終的に54本塁打・59盗塁)は、これだけでも歴史的偉業です。
ここに
- 三振を量産する先発投手(2021〜2023年)
- ゴロ処理や牽制での守備貢献(投手として)
が加わるため、「打つ・走る・投げる」の3要素にWARが積み上がる唯一の選手になっています。
大谷翔平の自己最多記録・タイトル一覧
成績の中で、特に「自己最多」「タイトル獲得」に関わる部分を整理します。
シーズン自己最多記録(主要項目)
- 打率:.310(2024年、159試合)
- 本塁打:55本(2025年、NL2位)
- 打点:130(2024年、NL1位)
- 安打:197(2024年、NL2位)
- 得点:146(2025年、MLB全体1位)
- 盗塁:59(2024年、50-50シーズン)
- 盗塁成功率:94%前後(2024年)
- OPS:1.066(2023年、AL1位)
- 投球イニング(MLB):166回(2022年)
- MLBシーズン最多勝利:15勝(2022年)
- 奪三振:219(2022年)
NPBでの主なタイトル・表彰
- 2015年:
- 2016年:
MLBでの主なタイトル・表彰
MLBにおけるメジャーなタイトルだけを抜粋すると、以下のようになります。
- MVP(最優秀選手)
- シルバースラッガー賞(ベストバッター賞)
- ハンク・アーロン賞(リーグ最優秀打者)
- オールMLBチーム
- ワールドシリーズ
これらを二刀流で積み上げている点が、歴代のどの選手とも違うユニークさです。
ケガや離脱で成績はどう変化した?
大谷選手の成績は、右肘の手術を中心とした故障歴と強く結びついています。
ケガと成績の関係を時系列で見ていきましょう。
2018〜2020年:初回トミー・ジョン手術と投手復帰
- 2018年:右肘内側側副靱帯損傷が判明し、シーズン後にトミー・ジョン手術(肘の靭帯再建術)を受ける。
→ 投手としては10登板・51回2/3のみ。打撃は.285・22本塁打と好成績。 - 2019年:トミー・ジョン手術のリハビリのため投手登板なし。打者専念で.286・18本塁打と打撃で戦力になる。
- 2020年:短縮シーズンで2試合登板するも、肘の状態が戻らず防御率37.80と極端な不振。打撃も.190と苦しむ。
結果として、2021年にようやく健康な状態で二刀流をフル解禁できたことが、MVP級のブレイクにつながっています。
2021〜2023年:全盛期レベルの二刀流と2度目の肘故障
- 2021年:ケガなくフル稼働し、
- 2022年:登板数増加(166回・219奪三振)で投手としてエース級になりつつ、34本塁打と長打力も維持。
- 2023年:8月23日に再び右肘内側側副靱帯損傷が判明し、以降は投手としての登板を打ち切り、打者専念に。
2024〜2025年:打者特化→制限付き二刀流復帰
- 2024年:肘のリハビリのため投手登板ゼロ。
一方で打者としては、.310・54本塁打・130打点・59盗塁・OPS1.036の「50-50シーズン」でNL満票MVP&世界一を達成。
→ ケガで「二刀流の片側」を封じられても、打者単体で歴代最強クラスの成績を出せることを証明。 - 2025年:
このように、大谷はケガのたびに一度どちらか一方に専念し、その期間にもう一方の能力を伸ばすというサイクルでキャリアを進化させてきました。
最新シーズンの成績速報【2026年版】
2026年1月時点での最新フルシーズンは、2025年のドジャースでの成績です。2026年レギュラーシーズンはまだ開幕前のため、本節では2025年最終成績を整理します。
2025年 打者成績(ドジャース)
2025年の打撃成績(レギュラーシーズン)は以下の通りです。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 試合 | 158 |
| 打席 | 727 |
| 打数 | 611 |
| 打率 | .282 |
| 安打 | 172 |
| 本塁打 | 55 |
| 打点 | 102 |
| 得点 | 146 |
| 盗塁 | 20(盗塁死6) |
| 出塁率 | .392 |
| 長打率 | .622 |
| OPS | 1.014 |
ナ・リーグでは
- 本塁打:55本(リーグ2位)
- 得点:146(リーグ1位)
- OPS:1.014(リーグ1位)
と、依然としてリーグ最上位クラスの長打力と得点力を維持しています。
2025年 投手成績(ドジャース)
投手としては、右肘手術明けの復帰シーズンとして慎重に登板が管理されています。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 登板 / 先発 | 14 / 14 |
| 勝敗 | 1勝1敗 |
| 投球回 | 47回 |
| 防御率 | 2.87 |
| 奪三振 | 62 |
| WHIP | 1.04 |
- 奪三振率:K/9 約11.9
- 与四球9イニングあたり:BB/9 約1.7
と、支配力のある内容を短いイニングで凝縮した形で、二刀流完全復活へ向けた移行期のシーズンになっています。
大谷翔平の成績は歴代でどのレベル?
大谷選手が「メジャーリーグの歴史的に見てどのくらいすごいのか?」を、いくつかの観点から整理します。
① MLB全体の中でのWAR水準
通算WAR(rWARベース)で見ると、
と、メジャー8シーズン前後の時点で、イチローさんの通算にかなり近づいているレベルです。
イチローさんは、MLB18シーズンで積み上げたWARなので、「1シーズンあたりの平均WAR」では大谷が大きく上回る構図になります。
一般に、
- 年間WAR 2〜3:レギュラー級
- 年間WAR 5〜6:オールスター級
- 年間WAR 8以上:MVP級
と言われる中で、大谷は2021〜2025年のほとんどの年で8以上を記録しており、「5年連続でMVP級の働き」をしている数少ない選手です。
② 日本人メジャーリーガーとしての位置づけ
- MLB通算本塁打:280本(日本人歴代1位、2位の松井秀喜175本を大きく更新)
- 2024年:51本塁打(シーズン最多本塁打)&59盗塁で50-50達成
- 2021・2023・2024・2025:MVP4回(うち少なくとも3回は満票)
日本人選手として見れば、「長打力・走力・MVP回数・チームタイトル(世界一)」の全方位で過去の誰とも比較にならないレベルと言えます。
もちろん、日本人に限らずとも最高レベルなのは言うまでもありません。
③ MLB歴代のスーパースターとの比較
通算実績ではまだルースには届きませんが、
- 2021〜2023年の「打者MVP級+投手オールスター級」を3年続けた
- 2024年に「50-50」で純粋な打者としても歴代クラスのシーズン
- 2025年に二刀流へ復帰しMVP4連覇(2022年を挟んで2023〜2025連続)
という点から、「1シーズン単位でのインパクト」では歴代トップクラス、2021・2023・2024・2025は歴史的シーズンと評価されています。
④ 二刀流という特殊性を加味した評価
通常、WARは「投手としてのWAR」と「野手としてのWAR」を別々に計算しますが、大谷選手は両方を高水準で積み上げるため、
- 同じWAR合計値でも、打者専業や投手専業の選手とは「リスク構造」が違う
- 投打両方の準備と負荷を背負いながらも、高いパフォーマンスを維持している
という点で、「同じ数字でも価値が重い」と評価する論者も多くいます。
まとめ:大谷翔平は成績・記録で見ても歴史的な野球選手
この記事で見てきたように、大谷翔平選手が残してきた成績・記録は凄まじいものです。
投手として日米通算81勝・防御率2.75、MLB通算防御率3.00・670奪三振
打者として日米通算328本塁打・OPS.565(MLB単独でOPS.956)
NPBでは「投手三冠+MVP+二刀流での日本一」
MLBでは「MVP4回(複数回満票)、50-50、ワールドシリーズ2連覇」
WARで見ても「5年連続MVP級」の貢献度
と、数字だけを見ても歴史的な水準にあります。
2026年以降の活躍や成績も気になるところですが、すでに「史上最高の二刀流選手」「日本人史上最高のメジャーリーガー」であることは、現時点の成績だけで十分に裏付けられています。
