島根県では、西中国山地に生息するツキノワグマの出没が年々増加しており、2025年は過去最多レベルの目撃情報が報告されています。
特に秋から冬にかけての冬眠前の時期は、クマの活動が活発化し、山林だけでなく市街地周辺での目撃情報も増えています。
本記事では、島根県内のクマの最新出没情報、生息地の分布状況、そして安全対策について詳しく解説します。
これから山登りやハイキング、キノコ採集などで山に入る方、あるいは農作物の被害が心配な方は、ぜひ参考にしてください。
島根県の熊(クマ)生息地について

ツキノワグマの生息範囲と西中国山地
島根県のクマ生息地は、主に西中国山地に限定されています。
この地域は島根県、広島県、山口県の3県にまたがる山系で、環境省から「絶滅の恐れのある地域個体群」として保護されているツキノワグマの唯一の生息地です。
西中国山地におけるツキノワグマの生息状況は、保護活動の効果により安定しています。
少し前のデータですが、2020年の調査では、西中国山地全体の推定生息頭数は約1,307頭(中央値)と報告されており、この数は過去の調査と比較して増加傾向にあります。
日本各地の熊(クマ)が明らかに増えている2025年時点では、島根県における熊の頭数が増えている可能性があるでしょう。
島根県内のクマ主要生息地
島根県のクマ生息地は、以下の地域に集中しています
- 西部地域:益田市、匹見町周辺、浜田市の山間部
- 中部地域:島根県南部の山林地帯
- 東部地域:松江市、出雲市周辺の山間部
- 山越え地域:奥出雲町、雲南市、飯南町など
近年は、これまで出没の少なかった地域でもクマの目撃情報が増えており、生息地の拡大傾向が報告されています。
島根県の熊(クマ)生息数と保護状況
西中国山地個体群の現状
島根県に生息する熊(ツキノワグマ)は、広島県・山口県とともに「西中国地域個体群」として環境省から保護されています。
この個体群は他地域から孤立しており、かつて絶滅の危機にあったため、国の法令により狩猟による捕獲が禁止されています。
生息数の推移
2020年の調査では、西中国山地全体の推定生息数は
- 中央値:1,307頭
- 範囲:767頭〜1,946頭
この数字は、過去の調査(標識再捕獲法)との単純比較はできませんが、保護活動の進展により生息数が増加傾向にあることを示唆しています。
クマの個体群拡大と人里への出没増加
生息数の増加に伴い、クマの分布域も拡大しています。
過去には出没の少なかった地域でも目撃例が増えており、人間生活圏とクマの生息地の境界がますます曖昧になっている状況です。
島根県のクマ出没情報:2025年最新版

2025年度のクマ出没状況
2025年は、島根県内で記録的なクマの出没が報告されています。最新のデータによると
- 2025年4〜8月の出没件数:516件(痕跡、捕獲を含む)
- 2025年度10月31日時点の累計目撃件数:230件以上
2025年は島根県のクマ情報が急増しており、過去10年で最高レベルの件数となっています。
秋季のクマ出没予測
島根県中山間地域研究センターの調査によると、2024年度秋季(10月〜12月)のクマ出没は例年比で147〜271%に達すると予測されていました。
これは、山林内の堅果類(ドングリ等)が不足し、クマが集落近くまで食べ物を求めて移動するためです。
島根県:地域別の熊(クマ)目撃情報
浜田市のクマ出没情報
浜田市は島根県内でも出没情報が特に多い地域です。
2025年10月の報告によると
- 10月23日:下府町のJR山陰本線「下府架道橋」付近で成獣1頭
- 10月30日:下府町の市営住宅付近でクマの親子3頭
- その他にも複数の地点で次々と目撃情報が相次いでいます
浜田市では過去に人身被害も発生しており、住民が放任果樹の伐採など地域ぐるみの対策を進めています。
大田市・三瓶山周辺のクマ目撃
大田市の三瓶山(標高1,126m)周辺は、日本二百名山として登山者が多い地域ですが、クマの目撃情報も多くなっています:
- 2025年8月14日:三瓶町志学の県道30号三瓶山公園線でクマ1頭
- 2025年10月24日:大田市仁摩町のトンネル付近で体長1メートルのクマ1頭
- 2025年10月31日:大田市水上町の米山地区集会所近くで体長不明1頭
- 2025年10月31日:美郷町で午前に幼獣1頭、午後に成獣1頭
雲南市・飯南町のクマ出没
雲南市や飯南町などの中部地域でも、2025年は出没が増加しています
- 10月24日:雲南市掛合町の本谷橋付近で成獣1頭
- 10月23日:飯南町下赤名の牧場付近でクマ1頭が目撃
松江市東部地域のクマ情報
松江市の宍道町や東出雲町でも、熊(クマ)の出没が確認されています。
2025年5月には足跡が確認されました。
2025年6月には松江市内(宍道町)で複数の目撃情報が寄せられ、地元小学校が児童の安全確保のため、終業時間を早めて集団下校を実施するなどの措置が取られました。
島根県のクマ出没情報がわかるサイト
公式の熊(クマ)情報源
島根県のクマ関連情報は、以下の公式サイトで確認できます:
- 山陰中央新報「クマ目撃マップ」
- 最新のクマ出没情報をマップで可視化
- 市町村別の詳細情報も掲載
- 定期的に更新される
- 島根県中山間地域研究センター
- 秋季のクマ出没予測情報
- 堅果類の豊凶調査結果
- 各市町村の公式サイト
- 松江市:ツキノワグマに関する情報ページ
- 浜田市:クマの目撃情報について
- 出雲市:サル・クマ出没マップ
- その他の市町村でも最新情報を発表
マップ情報の活用
これらのサイトで公開されているマップは、大まかな「周辺」を示しているため、ピンポイントの場所特定には注意が必要です。
最新情報を常にチェックし、出没情報の多い地域への立ち入りは避けるようにしましょう。
熊(クマ)に遭わないための予防策
山林進入時の対策
ハイキング、登山、キノコ採集などで山に入る際には、以下の対策を必ず実施してください
■音による対策
- クマ鈴やベルを携帯し、常に音を発生させる
- ラジオを携帯し、音声放送で自分の存在を知らせる
- 大声で会話しながら進む
■その他の対策
- クマよけスプレーを携帯する(噴射距離約10m、使用期限5年程度)
- クマが活動する早朝や夕暮れ時の山林進入を避ける
- 単独での行動は避け、複数人で行動する
集落・人家周辺での対策
■誘引物の除去
- 生ゴミは野外に放置しない
- カキやクリなどの放任果樹を伐採する
- 落下した果実は確実に回収する
- コンポストを使用する場合は、クマ対策を施す
■物理的防除
- 電気柵の設置(最も効果が高い)
- 人家周辺に緩衝帯を設置
- ナイロン製のトタン巻きで果実を保護
秋季の重点対策
とくに栗(クリ)の実がなくなる10月末以降は、クマが集落内の餌資源を求めて活動が活発化するため、誘引物の除去などの早めの対策が必須です。
熊(クマ)を見かけたときの対応
遭遇時の対応手順
万が一、クマに遭遇してしまった場合は、以下の対応を心がけてください:
- 慌てずに対応する
- あわてて走って逃げないこと
- 大声を出さない
- 距離を取る
- ゆっくり後退する
- クマから目を離さない
- クマを見つめながら後ろ歩きで離れる
- その後の対応
- 施設利用者や管理者に周知する
- 市町村や警察に通報する
- 地域の防災無線などで情報を周知
通報・通報先
- 警察:110番(緊急の場合)
- 市町村役場:各自治体の代表番号
まとめ:【2025最新】島根県の熊(クマ)生息地と目撃・出没情報
2025年の島根県は、クマの出没情報が記録的に増加している状況です。
西中国山地に生息するツキノワグマの保護により生息数が安定・増加しています。
冬眠前の秋季には人里への出没が増加し、人間とクマの遭遇リスクが高まっていますので注意・警戒が必要です。
もし、クマを目撃したり被害・痕跡を見つけた場合は、地元の市町村や警察に通報することが、地域全体の安全につながります。
今後の島根県、そして日本各地の熊(クマ)情報にも注目していきましょう。
中国地方の熊(クマ)関連記事
■【2025最新】鳥取県の熊(クマ)生息地と目撃・出没情報まとめ
■【2025最新】広島県の熊(クマ)生息地と目撃・出没情報まとめ
■【2025最新】山口県の熊(クマ)生息地と目撃・出没情報まとめ
■【2025最新】岡山県の熊(クマ)生息地と目撃・出没情報まとめ
