2025年世界バレーボール選手権でまさかの予選敗退を喫した男子日本代表。
世界ランキング7位でありながら、16位のトルコ、9位のカナダに連続ストレート負けという衝撃の結果に、多くのファンが「最近の日本強かったのに・・なぜ?」と疑問を抱いています。
51年ぶりのメダル獲得への期待が一転、なぜここまで弱くなってしまったのでしょうか。
本記事では、
【世界バレー2025】バレーボール日本代表男子はなぜ弱い?どうして勝てない?敗因を分析
と題し、試合の詳細分析と専門家の見解から、日本代表が抱える根深い問題点と敗因を徹底解説します。
男子日本代表が世界バレーで予想外の惨敗 2戦連続ストレート負けの衝撃
2025年9月、フィリピンで開催された世界バレーボール選手権男子大会。
男子日本代表は多くのファンの期待を裏切る結果となりました。
13日のトルコ戦では0-3(19-25、23-25、19-25)、15日のカナダ戦でも0-3(20-25、23-25、22-25)と、2戦連続でストレート負けで、まさかまさかの予選敗退。
世界ランキング7位でメダルを狙う日本が、16位のトルコと9位のカナダに敗れるという結果。
キャプテンの石川祐希は試合後「何もできずに終わった世界選手権でした」「本当に力がないチームだと改めて感じた」と無念さを露にしました。
日本代表の敗因:サーブレシーブの乱れが致命的な弱点に
今大会での日本代表最大の弱点となったのは、サーブレシーブの乱れです。
トルコ戦では相手の強力なサーブに翻弄され、「思った以上にいいサーブで、かなり強烈でした」と髙橋藍も悔しさを滲ませています。
カナダ戦でも第1セットで6連続失点、第2セットでも同様に6連続失点を献上するなど、サーブで崩されるパターンが繰り返されました。
バレーボールにおいてサーブレシーブは攻撃の起点となる重要な技術です。
レシーブが乱れると、セッターが理想的な位置でトスを上げることができず、攻撃の選択肢が限られてしまいます。
日本代表は、トルコ戦・カナダ戦ともに、この基本的な技術で相手に主導権を握られてしまったのです。
日本代表の敗因:エースへの依存度の高さと攻撃パターンの単調さ
もう一つの大きな問題は、石川祐希と髙橋藍の2人のエースに頼りすぎる攻撃パターン。
石川キャプテンが「藍(髙橋藍)でも取れなかった」と語ったように、チームの攻撃の多くがこの2人に集中していました。
しかし、相手チームもそこを徹底的にマークしてきたため、効果的な攻撃を展開することができなかったのです。
カナダ戦での石川のアタック得点はわずか1点に留まり、得意のバックアタックでも相手の精密なブロックに阻まれました。
攻撃の多様性に欠け、セッターが全員を活かせるような戦術展開ができていなかったことが敗因として指摘されています。
ティリ新監督体制での課題と采配への疑問
2025年からロラン・ティリ監督が就任し、新体制での初の世界大会でしたが、今大会ではチーム作りの途中段階での課題が露呈した形です。
前任のフィリップ・ブラン監督時代に築かれた完璧なチーム連携と比較され、「ブラン監督に戻ってきてほしい」という声がファンから多数上がる事態となっています。
特に司令塔となるセッターの問題は深刻で、関田誠大の不在により、大宅真樹、永露元稀らが起用されましたが、チームとしての一体感に欠けていました。
セカンドセッター争いも決着がついておらず、チームの方向性が定まっていない状況が続いています。
フィジカル面での圧倒的不利・身長とパワーの差が顕著に
日本代表が世界の強豪国と対戦する際に常に課題となるのが、フィジカル面での差です。
トルコは「平均身長2メートル超えの高さ」を誇り、日本の攻撃陣が次々とブロックに阻まれました。
カナダ戦でも相手の高い打点からの攻撃と精密なブロックに苦しめられ、決定的な攻撃を放つことができませんでした。
この身長差は単純な攻撃力の差だけでなく、ブロック時の威圧感や相手攻撃への対応力にも大きく影響します。
日本選手が高い技術力でカバーしようとしても、物理的な限界があることが改めて浮き彫りになりました。
精神的な脆さと切り替えの遅さ・初戦の敗戦から立ち直れず
石川キャプテンは「トルコ戦からの敗戦から切り替えられずに、切り替えて臨んだつもりだったんですけど、結果から見ると切り替えられなかったのではないか」と振り返りました。
一度流れを失うと立て直すのに時間がかかる精神的な脆さも、今大会で浮き彫りになったの大きな課題と言えるでしょう。
世界レベルの戦いでは、1セット目を落としても2セット目、3セット目で流れを変える強いメンタルが必要です。
しかし、日本代表はトルコ戦・カナダ戦とも、序盤の失点パターンから抜け出すことができず、相手のペースに飲み込まれてしまいました。
専門家が指摘する今後の課題・構造的な問題の解決が急務
バレーボール専門家からは、今回の敗戦について「単なる不調ではなく、構造的な問題」との指摘が相次いでいます。
具体的には
◆サーブレシーブの安定化と全員でのカバーリング体制確立
◆エースに依存しない多様な攻撃オプションの構築
◆セッター陣の層の厚さ強化と明確な序列決定
◆フィジカル面でのハンディを補う戦術的工夫
◆精神的な立て直し力の向上
これらの課題を解決しない限り、2028年ロサンゼルス五輪でのメダル獲得は厳しいとの見方が大勢を占めているのが現状です。
男子バレーボール日本代表:希望の光と若手選手の成長
一方で、今大会(世界バレー2025)では宮浦健人、西本圭吾、大塚達宣といった若手選手が存在感を示しました。
その中でも宮浦は「自分が日本の新しい得点源だと言わんばかりの強烈な自己主張」を見せ、将来への希望を感じさせる活躍でした。
また、新監督体制での戦術的な挑戦や、選手層の厚みを増やす取り組みなど、中長期的な視点での強化策も進んでいます。
まとめ【世界バレー2025】日本代表男子はなぜ弱かった?敗因を分析
2025年世界バレーボール選手権での日本代表男子の予選敗退した要因は複数あります。
サーブレシーブの不安定さ、エース依存の攻撃パターン、新監督体制での連携不足、フィジカル面での劣勢、精神的な脆さという複合的な要因によるものでした。
51年ぶりのメダル獲得という期待は潰えましたが、若手選手の台頭や新体制での戦術的挑戦など、未来への希望も見えています。
今後は構造的な問題の解決と、2028年ロサンゼルス五輪に向けた長期的な強化が求められていくはずです。
バレーボール男子日本代表が、ここから世界のトップに立つためには、個々の技術向上だけでなく、チーム戦術の多様化と精神的な成長が不可欠といえるでしょう。
