物価高騰が続くなか、政府の経済対策として「おこめ券(お米券)」の配布が全国各地の自治体で話題となっています。
「川崎市でもおこめ券はもらえるの?」「いつ配布されるの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、川崎市は2026年4月現在、おこめ券の配布を行わない方針です。
その理由と、川崎市が代わりに実施している物価高騰対策の最新情報を、公式発表をもとに詳しく解説します。
申請方法や受け取り方法も含めて、川崎市民が知っておくべき情報をまとめました。
そもそも「おこめ券」とは?政府の物価高対策の仕組み
「おこめ券(お米券)」とは、物価高騰対策として政府が各自治体に配布を推奨している食料支援券です。
2025年11月に閣議決定された国の総合経済対策の一環として、国の「重点支援地方交付金(食料品等価格高騰対策分)」に1人あたり3,000円相当が追加加算され、各自治体がこの交付金を活用してお米券などの支援を行うことが想定されています。
農林水産省の鈴木憲和大臣(当時)が2025年11月25日の記者会見で発表したもので、使用期限は2026年9月30日まで、券面には「転売禁止」の文言が明記される形となりました。
1枚440円相当で、一般に流通している全国共通おこめ券と同様の形式ですが、使用期限がある点が異なります。
おこめ券には大きく2種類あります。
- 全国共通おこめ券:全国米穀販売事業共済協同組合(全米販)が発行する金券。全国の指定スーパー・お米屋・ドラッグストアなどで使用可能。1枚440円分。使用期限なし。
- 自治体独自の臨時おこめ券:自治体が物価対策として独自に設計した引換券・クーポン。2026年9月末まで等の使用期限付き。転売禁止が明記される場合が多い。
ポイントは、おこめ券を配布するかどうか、対象者や金額はすべて各自治体が独自に判断できるという点です。
川崎市のおこめ券配布状況【2026年4月現在の最新情報】
川崎市では、おこめ券の配布は行われません(2026年4月現在)。
川崎市の福田紀彦市長は、2025年12月23日の市長定例記者会見において、おこめ券について次のように明言しています(川崎市公式サイトより):
「(おこめ券については)あまりないと思います。私も、おこめ券については、この話が出てきた瞬間からちょっと違和感あるなという感覚はありました。」
市長がこのように述べた背景には、おこめ券配布には印刷・郵送・事務手続きなどの経費が高くかかる点への懸念があります。
政令指定都市においては、この事務コストの問題から、TBSの調査(2025年12月時点)でも政令指定都市20市のうち「おこめ券を配布する」と回答した都市は0市でした。
川崎市は当時「未定・検討中」に分類されていましたが、その後も公式発表においておこめ券の配布は行われていません。
川崎市が選んだ物価高対策:おこめ券の「代わり」に何がある?
川崎市は、おこめ券ではなく以下の複数の物価高騰対策を並行して実施・予定しています。
① 住民税非課税世帯への現金給付(1世帯1万円)
2026年2月1日(基準日)時点で川崎市に住民登録があり、世帯全員の令和7年度住民税均等割が非課税の世帯が対象です。支給額は1世帯あたり1万円(1回限り)です。
受け取り方法・スケジュール:
| 区分 | 対象世帯 | 手続き方法 | 支給時期 |
|---|---|---|---|
| 【A】支給のお知らせが届く世帯 | 口座情報が把握できており、過去に給付履歴がある世帯など | 原則手続き不要(申請不要) | 4月27日(月)に自動振込予定 |
| 【B】確認書が届く世帯 | 【A】以外の非課税世帯 | 確認書が届いたら電子申請または郵送で手続き(期限:6月30日) | 電子申請:3週間程度、郵送:1〜2か月程度 |
| 【C】申請書の提出が必要な世帯 | DV避難者、転居を複数回した方など | 申請書を提出(申請受付:5月上旬以降予定) | 1〜2か月程度 |
申請期限は令和8年6月30日(火)までです。申請先・問い合わせ先は下記のとおりです。
川崎市物価高騰対策給付金コールセンター:0120-505-211(平日8:30〜17:15)
参照:川崎市公式サイト 物価高騰対策給付金ページ
② プレミアム率30%のデジタル商品券(2026年5月下旬申込開始予定)
2026年2月5日の記者会見で、福田市長が発表した目玉施策です。
市内在住者を対象にプレミアム率30%のデジタル商品券を発行し、地域経済の活性化とデジタル化の促進を目指します。
- 対象者:川崎市内在住者
- 発行口数:400万口(1人最大20口まで購入可能)
- 利用期間(予定):2026年6月下旬〜12月下旬
- 申込開始(予定):2026年5月下旬
- 運営事業者:JTB川崎支店・PayPay株式会社の共同企業体(令和8年3月17日に選定)
スマートフォンを持っていない場合、家族の端末による代理購入ができる方向で検討が進んでいます。詳細は川崎市公式サイトで随時発表されます。
👇詳しくは以下の記事にまとめています👇

川崎市で「おこめ券」が配布されない理由をわかりやすく解説
川崎市がおこめ券を選ばなかった背景には、主に以下の3つの理由があります。
- 事務コストが高い:おこめ券は印刷・郵送・問い合わせ対応などの事務費用が現金給付や電子商品券と比べて高額になる傾向がある
- 用途が限定される:お米専用(または食料品限定)のため、市民が自由に使いにくい
- 市長の判断:福田市長が「おこめ券には違和感がある」と公式会見で明言しており、早い段階からデジタル商品券などへの代替施策を検討していた
なお、川崎市と同様に政令指定都市の多くがおこめ券ではなく現金給付・商品券・ポイント還元などを選択しています。
他の神奈川県内の状況:近隣市町のおこめ券・物価対策は?
| 自治体 | 対応内容 | 配布時期・備考 |
|---|---|---|
| 横浜市 | 全世帯を対象にした支援(詳細検討中) | 2026年春以降順次(申請不要見込み) |
| 藤沢市 | 市民全員に5,000円分のギフトカード | 4月下旬から配布(申請不要) |
| 川崎市 | おこめ券は配布なし、プレミアムデジタル商品券+非課税世帯給付金 | 2026年4月以降順次 |
| 横須賀市 | 市民全員に現金5,000円を給付 | 時期未定 |
おこめ券はどこでもらえる?全国の配布事例
全国では、自治体によってはすでにおこめ券の配布が完了・進行中の地域もあります。参考事例を紹介します。
- 東京都台東区:全世帯対象、1世帯4,400円分(18歳以下の子がいる世帯や3人以上世帯は8,800円分)。申請不要、郵送配布
- 兵庫県尼崎市:令和7年12月1日時点の全市民対象、3,080円分(440円×7枚)、令和8年3月中旬以降順次配布
- 兵庫県川西市:令和8年1月1日時点の全市民対象、4,840円相当、令和8年3月末以降郵送で順次配布
- 沖縄県那覇市:住民税非課税世帯と一定以下の課税世帯が対象
全国での配布パターンとしては、大きく「全住民対象型」「非課税世帯・特定世帯対象型」「子育て世帯特化型」の3つがあります。
川崎市の物価高対策:最新まとめ(2026年4月現在)
| 支援内容 | 対象者 | 金額 | 申請 | 時期 |
|---|---|---|---|---|
| 物価高騰対策給付金 | 令和7年度住民税非課税世帯 | 1万円/世帯 | 一部不要(Aパターン) | 4月27日振込開始予定 |
| プレミアムデジタル商品券 | 川崎市内在住者全員 | 購入額の30%プレミアム | 購入申込が必要 | 5月下旬申込開始予定 |
おこめ券が「もらえない」からといって、川崎市民が物価高対策の恩恵を受けられないわけではありません。
むしろ、川崎市はデジタル商品券という形でより使い勝手の良い支援策を用意しています。
よくある質問(Q&A)
Q1. 川崎市のおこめ券はいつ配布されますか?
A. 2026年4月現在、川崎市ではおこめ券の配布は行われないことが事実上確定しています。市長が公式会見で「おこめ券には違和感がある」と述べており、代わりにデジタル商品券や給付金での対応を選択しています。
Q2. 川崎市民は物価高対策で何がもらえますか?
A. 住民税非課税世帯の方は1世帯1万円の給付金(4月27日振込予定)、川崎市在住の方全員は2026年5月下旬からプレミアム率30%のデジタル商品券を申し込めます。
Q3. デジタル商品券はスマホなしでも使えますか?
A. スマートフォンを持っていない方は、家族の端末による代理購入ができるよう検討中です。詳細は川崎市の公式サイトで随時更新されます。
Q4. 最新情報はどこで確認できますか?
A. 川崎市公式サイトの以下のページをこまめにチェックしてください:
まとめ:【2026年4月最新】川崎市のおこめ券配布と代替案
川崎市では、2026年4月現在、おこめ券の配布は行われていません。市長が公式会見でその意向を明言しており、事実上の「配布なし」が確定しています。
ただし、川崎市民への物価高対策は充実しており、
- 住民税非課税世帯:1世帯1万円の給付金(4月27日振込予定・原則申請不要)
- 川崎市民全員:プレミアム率30%のデジタル商品券(2026年5月下旬申込開始予定)
という2段構えの支援が用意されています。
おこめ券がもらえないと感じていた方も、これらの支援を最大限活用しましょう。
最新情報は必ず川崎市の公式ホームページで確認することをおすすめします。
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